あんまりマニアックなことばかりでも何なので。。
私が生まれて初めて二胡を習った青島での衝撃的な出来事をひとつ。
2008年の北京オリンピックでヨット会場になった青島。
オリンピックに向けて開発も進み、とても都会にはなりましたが、都会と比べると文化的な面ではまだまだで。
私の最初の二胡の先生も、副業で本業の合間に二胡の先生をしていて、誰に習ったかというと、
「近所の老人(ラオレン)。」
...と言っていました。
ろうじん、と日本語で発音してしまうと、なんだかただ老いている人、みたいなちょっと露骨な印象ですが、
中国語だと老(ラオ)という言葉に尊敬の意味も入っています。^^
なので、二胡の弾き方はもちろんバリバリ我流!
日本のイベントに呼ばれて演奏しに行って、最後の最後で、二胡がバーン!とぶっ壊れた、って言ってました。
いったいどうぶっ壊れたのか想像もつかないですけど、我流でパワフルに弾き続けていると、最後は「バーン!」ってぶっ壊れるのでしょうか。^^
そんな先生のある日のレッスン、私の弾き方を見て弦の滑りが悪いと思ったのか、パッと私から二胡を取りあげ何をするのかと思ったら、
そのまま自分の頭の上に持っていって、弦を髪の毛でゴシゴシ!!!
今はベビーパウダーを使ったりしますが、そりゃあラオレンの時代にはそんなもの無かっただろうし、それが代々伝わるやり方なのかは分からないけど。。衝撃でした。^^
ラオレン流のやり方を直すことにはその後なるけど、きっと上海では絶対になさそうな、そんなディープな場面に出会えて今となっては良かったな~と思います。^^